暗闇の中、執事の館に初めて帰宅した話
(お酒の力とパッションが最高潮の状態でこれを書いています。拙いところがあったらおいおいそっと消すので許してください…。)
大阪の友人宅に遊びに行くついでに、名古屋にある執事の館に初帰宅してきました!!暗闇の日に!!
暗闇の日は、ざっくり言うとずっとアイマスクをしている状態でティータイムを満喫するイベントです。どうしてこうなったか、理由は2つ。
・暗闇の日自体に興味があった
→ただ私、これアイマスクするのは前半だけで、後半は普通の視覚を取り戻して「見えること」に感謝しながら普通にお食事できるもんだと思ってたんですね。事前のメールで「ほぼほぼアイマスクをした状態で過ごすことになります」と説明して頂いて、どうしようかと思ったんですけど、「視覚情報が全くない本宅で初めてのティータイムを楽しむの、一周回ってロックじゃないか???」と思ってそのまま帰宅することにしました。
・8月限定の品「マンゴーロールケーキ」を絶対食べたかった
→マンゴー過激派なので絶対食べたかった。それと旅程を加味した上で一番都合のいい日が暗闇の日だった。現場からは以上です。
今回帰宅するお嬢様軍団は私含めて4人。ただし何回か帰宅しないと4人グループでの予告はできないとのことだったので、時間を前後にずらして2人2人で帰ることに。
☆登場人物(???)
しょぼんちゃん:私と同席してくれた友人。
友人姉妹:我々の直後の時間帯に帰宅予告したお嬢様軍団のメンバー。
鈍行乗り継ぎ旅だったのに電車の遅延で乗り換えに失敗して時間がギリギリだったので、名古屋駅に着いたや否や私としょぼんちゃんはガンダッシュ。手帳に書いてある「屋敷までの行き方」を辿りながら、街並みに溶け込んでるお屋敷を発見して(ここか?)(あっここだ!)と初心者丸出しなリアクションを取っていた我々をドアマンの歌里さんがあたたかくお迎えしてくださいました。「おかえりなさいませ」の挨拶にヘヘヘ…と照れ笑いしかできない我々。玄人のお嬢様になると「ただいま、歌里さん」くらい爽やかな微笑みをたたえながら言えたりするのかな…かっこいいな…。
入る前からもうアイマスク装着とのことで、今回私トイレと玄関以外の屋敷の内装を全く見てません。魂で感じてきました。白の部屋は椅子も机も全部白?とのことだったので、あしたのジョー最終回もびっくりな白さ、コーヒー一滴こぼそうものなら大惨事になりそうなゴージャスホワイトなお部屋を想像してます。でっかいシャンデリアもあるんだろうな。合ってるかな。合ってないな絶対。
歌里さんの袖をおっかなびっくりひっぱりながら屋敷の中へ。「今クロークを抜けました」とナビゲートしてくださってたんですけど、(クロークなんてあるんだ!?)みたいな感じでした。いやほんと全く屋敷の構造がわからないので、内装を言葉と心で感じてる状態です。そして着席。何度もフライングで腰を落とそうとして、「危のうございますよ」と何度も心配されました。ごめんの……(必死に言語レベルを高貴にしようとした結果)椅子ふわっふわでした。
給仕係は千早さん。介添係は矢田さん。使用人名簿は斜め読みしかしてなかったので、矢田さんはお名前聞いただけで顔が思い浮かんだんですけど、千早さんの顔と名前が一致しない!これだから初心者お嬢様は!困った!お手伝いしてくれる執事さんの顔もわからないなんて!
私「メガネかけてますか?」(この時点では全く別の給仕係さんの顔が思い浮かんでる)
千早さん「いえ、つけてませんよ。」(脳内千早さん?の眼鏡が外れる)
千早さん「私は給仕係の中でも比較的若い方で……」(なぜかここで家事係の方とかの顔がぽぽんと思い浮かんでごっちゃになってくる)
お顔が本当に思い浮かばなくて脳内でずっともんもんと執事福笑いしてましたよこちとら……。「お手伝いしてくれる人の顔がわからない後ろめたさ」、私は今回これが一番怖かったです……。(ちなみに福笑いで出来上がった脳内千早さんとモノホンの千早さんは全然違う顔をしてました)
最初のアイスティーと小さなラングドシャは、暗闇での食事のチュートリアル(?)も兼ねてゆっくりゆっくり頂きました。視覚情報がシャットダウンされてるからか、嗅覚が鋭くなってる気がする!紅茶がとってもいい匂い!おいしい!
軽食とデザートはそれぞれ4品ずつ、食べやすいサイズに切ったものをココットで運んでもらって、スプーンやフォークで頂くという形でした。あらかじめ品目は決まってるとのことで、(マンゴーはあるの!?)とヒヤヒヤしたのですがちゃんと入ってて一安心。
【お食事】
・野菜のマリネ
→野菜の味を感じられた気がしたのはやっぱり視覚が閉ざされてるから?なのにドレッシングの風味が死んでるわけじゃなくって、すごく美味しかったです。
・キッシュ
→ふわっふわ!?卵がやさしい味をしていました。絶品としか言いようがない。
・牛三角バラ肉のステーキ
→ステーキの時点ですごくおいしくて「今私すごくイイモノ食べてるぞ!!!」という気しかしなかったのですが、下に敷いてある枝豆のポテトサラダももんのすごくおいしい!マヨネーズの優しい風味がして、そんな中でも枝豆が爽やかで、本当にポテサラだけでもいける。お惣菜屋さんとかに売ってないかな?ないか…。
・豚フィレ肉のステーキ、サラダ仕立て
→しょうがのソースがおいしかった!あとは下に敷いてあるキャベツが鬼門で、フォークでうまく刺せない……。苦闘の末ようやく食べきりました……。
【デザート】
・オペラ
→ものっっっっすごく陳腐な表現なんですけど、「おくちでとろける」ってこういうことなんだなって……。コーヒーがうんたらって言ってたんですけど、甘くて、でも甘すぎなくて、さくっと食べることができました。
・夏の杏仁豆腐
→いつもはソースをかけているらしいのですが、本日は暗闇の日仕様でベリーが杏仁豆腐に混ぜ込んであるらしいです。おもったよりしっかり食べ応えがあって、ベリーがいいアクセントになってて、何杯でもつるっと食べられそうでした。
・ポルポロン
→暗闇の日限定の、ナッツが入ったクッキー。口の中でほろほろと柔らかくほどける生地は確かに暗闇の日だからこそ一層味わい深い食感だなあと思いました。
・マンゴーロールケーキ
→「好きな食べ物:マンゴー」と書いていた甲斐もあり(?)、千早さんにも「お嬢様のお好きな…」と触れて頂いた本日のお目当品。好物は最後にとっておく派なので、一番最後に食べました。行きの電車の中でもマンゴーマンゴー言ってたことをしょぼんちゃんに告発されてお恥ずかP……という感じだったのですが、執念みたいな期待を裏切らない美味しさに感動しました。マンゴーが主張してるわけでもないんですけど、だからこそ口の中でマンゴームースからはみ出たマンゴーがごろりと舌に転がってくる感じがたまらない……。えーん20箱よこしなさい!!毎日でも食べたい!!
【ドリンク】
→ひたすら飲みやすかった記憶しかない。ティーソーダのアレンジ全部気になる……アマレットとかなんたらオレンジとか(記憶力の欠如)……全部飲みたい……。
アッサムとラベンダーのカクテルティー
→ミルクティー向けということでオーダー。ラベンダーが本当にいい香りで、ミルクティーってこんなに高貴になるんだ……とぐびぐび飲んでしまいました。ホットだったんですけど、(暗闇の日だったからかな?)フーフーしなくても飲める良い温度で飲みやすかったです。砂糖を入れると味が柔らかくなってそれもまた美味でした……。
大人のレモネード
→酸味が強めで、甘みもあって、でもどっちも後を引かないあっさり感。ザ・大人の余裕といった感じです。私もいつか部下がミスをしたとき、これくらいの懐の広さと切り替えの速さで許していきたいと思います(20代・学生)
愛知県のほうじ茶
→最後に勧められておなかたぷたぷだから飲みきれないかな…と断りかけたんですけど、愛知県のお茶と聞いて「いややっぱり飲みます」としょぼんちゃんと二人で華麗な手のひら返し。飲む前にコップを傾けるだけで香ばしい香りが広がって、本当においしかった……。
何も見えない中での食事自体は割とすぐ馴染むことができました。自信がないときは千早さんに「これちゃんと掬えてます!?(スプーン持ち上げながら)」「掬えてますよ」「よし!(食べる)」みたいな確認を取ったりして……。机をぺたぺたすればコースターがあることも分かったので、グラスはその上に置いたりとか……。「オペラは難易度が高いのですが、綺麗に召し上がられましたね!」と褒めてもらえたのが嬉しかったです……へへ……光の見える現実でも些細なことで褒められたいな……。今日も見事な肺呼吸ですね!って褒めてほしい……。
そんな感じで暗闇の食事を楽しんでいると、五感の一つが閉ざされ聴覚が鋭くなったしょぼんちゃんが何かに気づいた様子。
「隣の席にいるの友人姉妹ちゃん?」
ほんとだーーーーーー!!!声が聞こえる!!!帰宅時間を本当に前後にしたので、席も隣だったようです。わーほんとだーすごーいと声だけで(?)キャッキャしてると
「そしてお嬢様方の間にいるのが、かっこいい徳川でございます!!」
と友人姉妹ちゃん達の給仕係の徳川さんからご挨拶。執事福笑いに新しい顔が追加!!(また顔と名前が一致しない)けどうちの(?)自慢の執事の一人なので(?)きっとかっこいいのでしょう!!「千早さんもかっこいいですよ」と言うと「"も"ですか…笑」とおっしゃってたので強気に(?)「いやうちの千早も負けてねーぞ!!」くらい言えばよかったな……と今更思っています(?)(いやどこの極道のお嬢様だ?)(※この時点でナスの脳内では徳川さんも千早さんもまだ福笑い状態です)
目が見えないとまず食べることに必死、そして同行者しょぼんちゃんの様子も分からないから、会話に花が咲きづらい(?)んですよね。自ら話題を振りに行きにくいというか……。そんな中で「お料理はお気に召されましたか?」「お二人はいつからのご友人で?」などなどいっぱい話しかけてくださって、此方の問いかけに対しオススメの名古屋土産をいろいろ教えてくださった千早さんには本当に感謝しかないです……。
そんな中で一番テンションが上がったのがこの問いかけなんですけど、
「お嬢様はうたプリがお好きなんですよね?」
手帳に書いた「好きなもの:ゲーム(うたプリなど)」をチェックしてくれてるーーーー!!!
「私も藍ちゃんの歌が好きで、そこからうたプリを勉強しておりまして……」
オタクなので好きなジャンルの話題を振ってもらえると急に饒舌になっちゃうんですよ。いっぱい面倒見てくれてただでさえ信頼度MAXなのに、親近感まで上げに来てどうするつもり!?!?お嬢様の財力(?)を使って国を挙げて保護したくなるからやめてもらえません!?!?!?!(???)(めっちゃ嬉しかったです)
しょぼんちゃんと二人でオススメのうたプリ曲をわーっと語ってしまいました。千早さん、そしてこれをご覧になってるうたプリを1ミリくらいご存知のお嬢さん、ORIGINAL RESONANCEはいいぞ。
そうこうしていると出発の時間が近づいてきて、お化粧直しタイム。矢田ばあやの肘を取りながらびくびくとお手洗いへ。お手洗い内でだけはすごく綺麗。白の部屋も綺麗なんだろうな……と思いを馳せつつ、お申し付けの品にもなっているマウスウォッシュをお試しさせて頂きました。「試して良いんですか!?」「ほらしょぼんちゃんも折角だからやってきなよ!?」とふてぶてしさを見せつけたお嬢様ゴリラも優しく見守ってくださってありがとうございました……。
マウスウォッシュは刺激が少なくて、ゆすいだ途端にバラの香りがふわっと広がるんですけど、匂いが後を引くことをなくお口リフレッシュできる素敵な一品でした…。いつかまた使いたいなあ…。
お手洗いから帰りのクロークまでは千早さんが連れていってくださいました。ふてぶてしさを増したお嬢様ゴリラ与一、最初の入室時は袖を引っ張る程度、お手洗いまでの案内時は肘を片手で掴んでましたが、最後は両手でガシッと掴んでました。丁寧に私たちのティータイムを導いてくれた千早さんの案内を聞きながらの暗闇、全然怖くない。執事の安心感半端ない。帰り際、クロークでようやくアイマスクを外す。千早さんのご尊顔をようやく拝見。思わず「はじめまして…」と言ってしまう我々。いつもはクロークでばあやとお別れ、玄関で執事さんがお見送りらしいのですが、今日は逆らしく、はじめましてからのいってらっしゃいませ。素人のお嬢様(?)なので「いってきます」が照れて言えなかったのが悔やまれます……。ありがとうございました!
玄関で髪を直してから、矢田ばあやがお見送り。名簿で見たとおり美しい方で、しょぼんちゃんが「お綺麗です」と褒めてるのに必死に頷くことしかできなかった。優しいいってらっしゃいませに勇気を出してぼそっと「いってきます」って言ったんだけど届いたかな!?次は明るい部屋で変わらず綺麗な矢田さんにお会いしたいです。
お見送りは滝川さん。優しいオーラがビシバシでてる方でした……。久々のシャバの光(?)が眩しくて、滝川さんにも自然と後光がさしてるような……。お土産に封をする作業は視界がクリアなのでらくらくできました。目、ありがとう。館、ありがとう。
帰りの電車の中、4人で感想を語り合いました。
印象的だったのが、執事さんによって暗闇での教育方針(???)が違ってたことです。千早さんは食べている我々を見守ってくれながら、心許なくなってきたらアドバイスしてくれる成長見守り型。徳川さんは最初の一口はフォーク(スプーン)に乗せるところまでしてくれて、一度食器から手を離したら再び掴むときも手伝ってくれる至れり尽くせり型。どれが一番良いんだろうという疑問が0.01秒だけ浮かびましたが、みんな違ってみんな良い(みすゞお嬢様)ということでうちの執事は最高です。他の執事さんはどんなサポートの仕方をしてらっしゃったのか気になります……!
誰かが「私××頼んだ。おいしかった。」という発言をしたときの返答が全員「本当!?次帰ったら頼もう」みたいな感じで、ナチュラルにまた帰ること前提で話していたのが一番面白かったです。いやあれは本当にすぐにでも帰りたい。夢みたいなひと時でした。
視覚が奪われていた状態での初帰宅、本当に夢だったんじゃないかな?と割と本気で思っています。でも最後にもらったお菓子とハンカチは本物なんだよなあ……。駅で買った小倉トーストラングドシャをかじりながら、未だ私の中で幻となっている本宅の内装に思いを馳せようと思います。早めに帰らないと妄想が破裂するなこれ。急いで帰ります(?)
就活とラーメン 14杯目
麺屋武蔵神山(神田)神山ラーメン
器の下の方みてください。このチャーシューやばいですよ。
台湾の国立故宮博物館に収容されてる肉のアレみたいなぶあつさのチャーシューが2個どん!どん!って感じで盛られていまして。
最初はおいしいおいしい…って食べてたんですけど、悔しいことにここで胃ババアスイッチがONに。
胃が訴えかけてくるんですね。「与一ちゃん、これ以上の脂身摂取は胃が壊れちゃうよぉ…」って。
お店で出された料理をお残しするのは本当に本当にほんとーーーーに嫌だったんですけれども、「おいしかったな…また食べたいな…」という気持ちでお店を出たかったのでなくなく分厚チャーシュー1個分残しました。
本当に申し訳ない…おいしかったんです…。胃のコンディションを整えてまた食べに行きたいです。
就活とラーメン 13杯目
豚骨らーめん 俺式 純(東京駅)とんこつらーめん
久々の(でもないか)東京ラーメンストリート。
関東の豚骨ラーメンって感じでした。
油がガツン でもないな?コツン?くらい?ドロっとはしてなかった。
ハリガネ麺に絡んで美味しい。チャーシューもおいしい。
おいしかったです。
東京ラーメンストリートはあと2店舗で制覇できそうです。
就活とラーメン 11杯目
六厘舎(東京駅)つけめん
テストセンターを受けた帰り。
夕方のちょっと早い時間、飲食店もまだ空いてる。
そしてこの後予定はない。
ということでついに、ついに、並びました、
東京ラーメンストリートの王者、いつ見ても列に人が途切れることがない、六厘舎に……。
30分待ちとのことでウキウキしながら時間を計りつつ、Two dots(パズルアプリ)をしながら待機。
席に通されて注文したつけめんが届くまでで30分くらいでした。
「は?(怒)うまい」「なにこれ???(怒)おいしい……」と最早キレながら食べてました。
濃いけど、魚介の風味が強くって、喉の奥でなんかぴりっとするんです。香辛料入ってる?
間髪入れずに二口、三口……と食べて、あっという間に麺はからっぽに。
(これだけ濃いんだから、つけだれを完飲したら血圧上がってしまう……)
(そしたら献血で送り出す血がラーメン風味になってしまう……)
と思いつつ、ちょっと飲むならと思ってスープを入れてもらいました。
でもこれまた「うまい(激怒)」という感じで、レンゲをすくう手が止まらない。
いい濃さになったスープはやっぱり魚介の香りがして、あっさりめで、でもぴりっとしてて。
なんかほんと、気づけば空っぽになってたんですよ……どういうことなの……。
スキすぎてキレそうと某ぱみゅぱみゅも歌ってましたが、うますぎてキレそうという感情も存在しました。というか最早キレました。
この怒りが
「どうしてこんなに美味しいのか」とメカニズム不明な味に対する好奇心からくるものなのか
「内心並んだら負けだと思ってたのに」と思っていたはずが、人気の理由を身を以て知り湧いてきた悔しさ故なのか
それとも他の何かなのかはわかりませんが
なんであんなに美味しいのか……そりゃ並ぶわ……。おいしかったです、また並びます(怒)
気合の入ったレポートを書いてしまうくらいにおいしかったです。伝わって!!!